梅雨に元気になる生き物たち — カタツムリ、アマガエル、ホタル

更新日 2026年10月身近な生き物

雨にぬれたアジサイの葉の上のカタツムリとアマガエル、奥にホタルが光るイラスト

雨が続くと気分も沈みがちな梅雨。けれど、この季節を待っていたかのように元気になる生き物たちがいます。

カタツムリ — 乾燥が大の苦手

カタツムリは陸にすむ貝の仲間です。体がいつも湿っていないと生きていけないため、晴れた日は葉の裏や石の下でじっとしていて、雨の日や湿った夜になると活発に動き出します。乾燥が続くと、殻の入り口に膜を張って閉じこもり、雨を待つこともあります。

殻は体の成長とともに大きくなり、材料のカルシウムはコンクリートの壁などをかじって補うこともあると言われます。また、カタツムリは一匹がオスとメスの両方の役割を持つ雌雄同体の生き物です。

触ったあとは手洗いをカタツムリやナメクジには、人や動物に感染する寄生虫がいることがあります。触ったあとはしっかり手を洗い、生で口に入れることは絶対にしないようにしましょう。

アマガエル — 雨の前に鳴く

田んぼや庭の植え込みでよく見かけるニホンアマガエルは、梅雨のころが繁殖の季節です。オスはのどをふくらませて大きな声で鳴き、メスを呼びます。湿度が上がると鳴き声が増えることから、昔から「雨を知らせるカエル」として親しまれてきました。

アマガエルは周りの色に合わせて体の色を緑から灰色、茶色っぽく変えることができます。皮膚からは身を守るための粘液が出ていて、目や口に入るとしみることがあるので、触ったあとは手を洗いましょう。

ホタル — 初夏の夜の光

ゲンジボタルは、地域にもよりますが5月下旬から6月ごろ、きれいな川の近くで光りはじめます。幼虫は水の中でカワニナという巻き貝を食べて育つため、ホタルが見られることは、その川の環境が保たれているしるしでもあります。光は主にオスとメスが出会うための合図です。

ペットにとっての梅雨

人にとって過ごしにくい季節は、ペットにとっても同じです。

  • 湿度が高いと、ドライフードやおやつにカビが生えやすくなる。開封後は密閉して早めに使い切る
  • 蒸し暑い日は、室内でも熱中症に注意する。エアコンや除湿機で温度と湿度を管理する
  • 散歩のあとは足先やおなかをよく乾かし、皮膚のトラブルを防ぐ

気になる症状があるときは、早めに動物病院に相談しましょう。

梅雨入りの発表は「速報」

「梅雨入りしました」と発表された日がからりと晴れていて、なんだか拍子抜け……ということもありますよね。実は気象庁の梅雨入り・梅雨明けの発表は、その時点までの天気と今後の予報をもとにした速報で、「〜ごろ」という幅のある言い方をしています。夏が終わったあと、春から夏の実際の天候を振り返って見直し、確定した日付が改めて発表されます。そのため、後から梅雨入りの日がずれることも珍しくありません。

晴れ間の梅雨の日は、生き物たちにとっても一休みの日。雨の日には、傘を差して足元の小さな生き物を探してみてはいかがでしょう。

参考にした主な資料

  • 気象庁「梅雨入りと梅雨明け」に関する解説