
犬はなぜ耳が垂れ、シマウマはなぜ馬にならなかったのか
人類は1万年以上かけて、さまざまな動物を家畜やペットにしてきました。そのあいだに動物たちは体も心も大きく変わり、逆に人の手を離れて野生に戻った動物もいます。このサイトでは、研究でわかってきた「ヒトと生きもの」の関係を、なるべくやさしい言葉で紹介していきます。
家畜化のしくみ
- 家畜化で動物はどう変わったのか — 垂れ耳・ぶち模様・小さな脳
犬、豚、牛、ウサギ。別々に家畜化された動物たちに、なぜか共通して現れる「家畜化症候群」とは。体と脳と性格の変化をまとめます。
- キツネを60年以上かけて「犬」にした実験 — ベリャーエフのキツネ
人なつっこさだけを基準にキツネを選び続けたら、耳が垂れ、尾が巻き、毛にぶちが出た。家畜化研究でもっとも有名なロシアの実験を紹介します。
- 家畜化には3つの道があった — 向こうから来た犬、狩りから始まった羊
家畜化は、人がすべて計画して始めたわけではありません。動物考古学で知られる「3つの経路」と、飼育に耐えられる体かどうかを決めるストレスのしくみを紹介します。
家畜にならなかった動物
- シマウマはなぜ馬にならなかったのか — 家畜化できなかった動物たち
大型の草食哺乳類148種のうち、家畜になったのはわずか14種。シマウマ、チーター、ガゼル、ゾウ。家畜化を阻んだそれぞれの理由を見ていきます。
- 賢い動物ほど家畜になる? — カイコとタコから考える
家畜化に知能は必要なのでしょうか。究極の家畜カイコ、自分で考える力をゆずった犬、賢いのに家畜にならないタコやチンパンジーから考えます。
野生化と再家畜化
- 家畜が野生に戻るとき — 野ブタ、ディンゴ、ムスタング
人の手を離れた家畜はどうなるのか。牙と剛毛を取り戻した野ブタ、4000年前に野に戻ったディンゴ、オーストラリアのウサギまで、野生化の実例を紹介します。
- 野生化した動物は、もう一度家畜に戻れるのか
野生馬を引き取って乗用馬に育てるプログラム、セキショクヤケイを人なつっこい順に選んだ実験。野生化と再家畜化の関係を見ていきます。
犬・猫・ペット
- 犬と人が見つめ合うとき — 視線、オキシトシン、子犬の社会化期
犬と飼い主が見つめ合うと、両方で「絆のホルモン」が増える。犬が人の指差しを理解できる理由や、子犬の社会化期など、犬と人の特別な関係を紹介します。
- 猫は自分から人のそばに来た — ちょっとだけ家畜化された動物
猫の祖先リビアヤマネコは、なぜ人のそばで暮らすようになったのか。キプロスの古いお墓、ネズミと農耕、人に向けた「ニャー」まで、猫の家畜化の話です。
- 「人に慣れている」と「家畜化されている」は違う — エキゾチックペットの話
サーバル、フェネック、アライグマ。人に慣れた野生動物は、家畜とは何が違うのか。かわいいだけでは済まないエキゾチックペットの注意点をまとめます。
生命のふしぎ
- 同じ遺伝子から女王バチも働きバチも — 環境と遺伝子のふしぎな関係
環境は遺伝子の配列を変えなくても、遺伝子の「使われ方」を変えることがあります。ロイヤルゼリーと女王バチ、オランダの飢餓の冬など、エピジェネティクスの話です。
- 人間も自分自身を家畜化した? — 自己家畜化という仮説
ホモ・サピエンスは、攻撃性の低い仲間を選ぶことで「自分で自分を家畜化」してきたのではないか。人類学で注目される自己家畜化仮説を紹介します。
身近な生き物
- 金柑の葉に1mmの黄色い卵 — 正体はアゲハチョウ
金柑の新芽に付いていた、直径1mmほどの丸くて透き通った黄緑色の卵。その正体はアゲハチョウの仲間です。見分け方と、見つけたときの付き合い方を紹介します。
- 梅雨に元気になる生き物たち — カタツムリ、アマガエル、ホタル
じめじめして憂うつな梅雨も、生き物にとっては大切な季節。カタツムリやアマガエル、ホタルなど、雨の季節に活発になる身近な生き物と、ペットの梅雨対策を紹介します。













